CCCマーケティング総研による産地イメージ調査。ねぎのイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位

CCCマーケティング総合研究所(CCCマーケティング総研)は、2021年11月より官公庁や自治体向けの新たなコンサルティングサービスをスタートさせ「農水産物の産地イメージに関する調査」を実施した。

CCCマーケティング総研による産地イメージ調査。ねぎのイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位
<調査結果概要>
●生活者が最も思い浮かべる産地イメージ “ねぎ”は「群馬県」、”メロン”は「北海道」。

●東日本と西日本で異なる”ねぎ”の産地イメージ。”メロン”は東西共通の結果に。

●”ねぎ”の産地イメージ、地域別でも上位は「群馬県」。中部・近畿がイメージの分かれ道

●”ねぎ”のイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位。産出額と直結しない産地イメージ。


生活者が最も思い浮かべる産地イメージ “ねぎ”は「群馬県」、“メロン”は「北海道」
全国47都道府県の男女9,143人を対象に「ねぎと言えば、〇〇県?」と聞いた結果、「群馬県」と答えた方が19.6%とトップとなり、続いて「埼玉県」 19.0%、「京都府」 13.1%という結果になりました。

また、「メロンと言えば、○○県?」と聞いた結果では、「北海道」と答えた方が55.3%、続いて「茨城県」16.3%、「静岡県」7.2%という結果となっています。

ねぎの上位3府県には、有名な銘柄が存在しており、群馬県には「下仁田ねぎ」、埼玉県は「深谷ねぎ」、京都府は「九条ねぎ」など、すぐに思い浮かべられる産品ブランドが多かった地域がイメージとして挙げられたと考えられます。

同様に、メロン上位の北海道では、「夕張メロン」「富良野メロン」「らいでんメロン」、茨城県では「アンデスメロン」「イバラキング」など数多くの種類が生産されており、静岡県は「一木一果」と呼ばれる方法で栽培されている「クラウンメロン」などが有名です。

産地イメージ上位の産品ブランドには、産地の地域名がブランド名に入っていることが多く、生活者の産地イメージにも影響を与えていると考えられます。


東日本と西日本で異なる“ねぎ”の産地イメージ。“メロン”は東西共通の結果に。
全国47都道府県を東日本、西日本に分けて、それぞれの在住者別に産地イメージをみた結果では、東日本在住者は「ねぎ」と言えば、「埼玉県」と答えた方が29.5%と最も多く、続いて、「群馬県」 24.8%、「京都府」 6.8%という結果となっています。

CCCマーケティング総研による産地イメージ調査。ねぎのイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位
また、西日本在住者では、「京都府」 20.3%、「群馬県」 13.7%、「埼玉県」 7.0%の順となっており、「ねぎ」は東と西に分けると順位が全国順位と入れ替わるという現象が起きています。

一方、「メロン」は全国・東西区分共に同じ都道府県が並ぶ結果となっており、全国的に共通の産地認識を生活者が持っていると言えそうです。


“ねぎ”のイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位。産出額と直結しない産地イメージ。
産地イメージと実際の産出額を比較してみると、産出額が産地イメージに直結していないことが分かります。

ねぎの産地イメージ(全国)1位の「群馬県」は、産出額としては全国7位となっており、産出額に比べて生活者の産地イメージが顕著に高く、産品ブランディングに成功していることがわかります。

CCCマーケティング総研による産地イメージ調査。ねぎのイメージ1位「群馬県」の産出額は全国7位
一方、ねぎの産出額の視点からみると、産出額が最も高いのは「千葉県」ですが、産地イメージ(全国)では4位となっており、千葉県はねぎの産品ブランディングに可能性が感じられる結果となっています

メロンにおいても同様に産出額と産地イメージのギャップが伺え、産地イメージ1位の「北海道」のメロン産出額は3位であり、産出額2位の「熊本県」の産地イメージは5位という結果になっています。


■CCCマーケティング総合研究所の概要
名称:CCCマーケティング総合研究所(CCCマーケティング総研)
URL:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立:2020年7月21日