米国フロリダ州にある「オーランド・ワールド・センター・マリオット」内に、完全人工光型植物工場「ハイキューブ HyCube」が稼働した。同施設は、日本で有名なマリオット系ブランドの高級ホテルであり、大きな道路を挟んで、向こう側には「ディズニー・ワールド・リゾート」の各テーマパークが広がる場所だ。
植物工場システムの開発は、同じオーランドを拠点にするEco Convergence Group社が実施。マリオット側が、ホテル内のメイン・キッチンに併設した形で、植物工場「ハイキューブ HyCube」を設置した。
リーフレタス各種、ハーブ野菜、ベビー・ミニリーフを生産し、敷地内にある9つのレストラン等で使用するほか、植物工場やさいを利用したスムージー・ジュース等の加工商品の生産も予定している。
完全人工光型植物工場「ハイキューブ HyCube」について
特徴・施設面積・建屋植物工場「ハイキューブ HyCube」の施設面積は約185m2、栽培段数は4段。同社では、コンテナタイプよりは大きいが、建設・拡張が容易なモジュラー型の設備プラントを開発。バイオメディカル分野や半導体分野のエンジニアが、プラントの設計デザインに参加している。
完全人工光型植物工場システムではあるが、建屋は気密性の高い透明素材となっており、外からの見学も可能な形になっている。室内には自然光も入るが、基本的には全てLEDにて栽培する形となっている。