竹中工務店、植物工場技術を導入した「テーブルと野菜栽培を一体化した」ベジテーブルを開発

 竹中工務店では、スタンディング式の打合せテーブルと野菜栽培を一体化した「ベジテーブル®」を開発した。グループ会社である朝日興産を通じて、7月2日から当製品の販売・メンテナンスを開始する。

労働人口が減少していく現在、生き方・働き方が見直されてきており、健康経営は企業の重要課題のひとつになっています。

このような背景の元、当社は「健築®」をコンセプトに、生活の大部分を過ごす建物のなかで知らず知らずのうちに健康増進が図れるソリューションの開発を推進しています。

※「健築®」: 人と建築が寄り添うことで健康的な環境を実現することを目的とし、空間・まちづくりからの行動変容・健康増進を目指す取り組み。

竹中工務店、植物工場技術を導入した「テーブルと野菜栽培を一体化した」ベジテーブルを開発
「健築®」の一環として開発した当製品は、約80種類の野菜栽培が可能です。一般のインテリアグリーンの「見る」に加え、オフィスで働く人に「野菜」を「育てる」、「収穫する」、「食す」体験をしてもらうことで、感性・創造性の活性化など執務環境の改善に寄与します。

また、植物工場で用いられる自動潅水による水耕栽培や照明制御などの技術を活用し、野菜栽培の自動化を図ることで、通常の業務に影響を与えないよう工夫をしています。


効果の実証
1年間にわたり業務内容が異なる自社オフィス2ヵ所、お客様のオフィス1ヵ所に「ベジテーブル®」を設置し、さまざまな野菜の栽培を行うことで、リーフレタスなど葉物野菜を中心とした約80種類の野菜がオフィス空間で栽培可能なことを確認しました。

また、これら3ヵ所で各数十名に参加いただき、打合せ、歓談などでの活用と野菜の収穫体験などを通じて、オフィスで働く人に与える効果を空間印象評価などのアンケートで確認しました。

その結果、当製品導入前後の比較において、導入後は空間の快適性や満足度の向上、知的生産性に与える好印象などの効果を確認しました。

竹中工務店、植物工場技術を導入した「テーブルと野菜栽培を一体化した」ベジテーブルを開発
当製品の特長
①テーブル部分はA4資料やノートパソコンが置けるスペースを確保
②コンセントを装備しノートパソコンやモニターを利用しての打合せが可能
③固形無機培地による水耕栽培方式を採用し、無農薬で数十種類の野菜栽培が可能
④湿度確保と衛生に配慮して栽培部に取り付けたアクリルカバーは、スライド開閉式で収穫も容易
⑤栽培モードとインテリアモードを兼用するLED照明を開発し、モードの切り替えを自動化
⑥栽培養液の供給を自動化し、養液切れも自動検知
⑦野菜の生育に必要な気流の確保に、騒音が気にならない静音ファンを採用
⑧栽培部下部と胴体下部にドレンパンを設置し漏水防止も万全


販売概要
製品名:ベジテーブル®
価格(税抜) 本体:868,000円
(別途 運搬・設置費、月々のメンテナンス費・苗代が必要)
発売日:7月2日
販売・メンテナンス会社:株式会社朝日興産 緑化部