カナダにて、太陽光利用型植物工場によるイチゴの大規模生産を行うDelFrescoPure社では、さらなる施設増設を行う。現在の生産規模である、約2.4ヘクタールから、約6.9ヘクタールと2倍の生産規模となる。
同社によると、カナダ国内需要の拡大から生産量を増やす必要があり、今年の11月にはフル生産を予定している、という。
[関連記事] カナダの植物工場ビジネス。生き残りをかけて「イチゴ」高付加価値化へ
カナダ・オンタリオ州を拠点とする同社は、トマトの他、パプリカやキュウリ、ナスといった果菜類を太陽光利用型植物工場にて生産。いち早く、生産方式を植物工場に切り替え、35年以上前から水耕・養液栽培システムを導入したハイテク農業のパイオニア的な存在である。
近年、カナダの消費者でも、安全・安心かつ地産地消の農作物が人気で、特に、ビタミンCなど栄養価が豊富なイチゴの消費量は大きく拡大している。
販売先の多くは、オンタリオ州内となっており、小売スーパーや直売所など、販売場所・時期によっても異なるが、特別に安いプロモーション期間の場合で、1パック340円程度で販売されている。
競合商品も含め、同社のイチゴは、日本より(約250g)も少し大きめの容器(340g)にて販売されており、通常のスーパーでは1パック430円~450円前後にて販売されている。
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