オランダの設計デザイン会社のMVRDV社では、台湾・台南市の青果卸売市場の屋上に、農場を導入する画期的なデザインを提案し、本プロジェクトの建設がスタートしている。同社は、世界中の都市で、画期的なアイデアと技術を導入し、社会問題を解決する都市デザインを設計・提案している注目企業である。
MVRDV社は、台湾現地のLLJ Architectsと連携して、本プロジェクトを進めており、この青果卸売市場は、台南市の農業局からの許可を得て、既に建設中となっている。完成は2020年後半を予定している。
屋上の巨大農場は、平面フラットではなく、起伏の多い周囲の自然環境に溶け込むような形でデザインされており、世界にアピールするため、一般客が観光できる通路・観光デッキのスペースも整備されている。
また、建物は、4階建てとなっており、レストランや会社オフィスも入居する。
市場としての機能も最新技術が導入され、効率的な青果市場の運営が行われる。施設面積は約8万㎡。農業や青果・食品卸会社など180社が市場には入居し、農産品の取引オークションのエリアも整備される。
台南市では、食料生産のハブとして、本施設を活用していく。また、屋上スペースを活用して、野菜・果物の生産「地産地消」にも乗り出すことになる。
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