スペインのバレンシアにてオープンしたレストラン「vuelve carolina」では、料理の素晴らしさはもちろんのこと、レストランのコンセプトや店内の奇抜なデザインに感動する客も多い。店内には日本の店舗併設型・植物工場に近いイメージの多段式・水耕栽培(展示用)を採用している。
オーナーによると、店内の緑のカーテンと同時に、バルコニー南側には野菜やイチゴを栽培することで、夏の強い日差しを遮断しながら、冬な熱を外に逃がさない、緑のエコ空間レストランを目指している、という。
今回のスペインの事例では太陽光を利用した多段式・水耕栽培だが、室内にて人工光型の植物工場を採用したカフェ・レストランも、欧州や北欧に出現しており、省スペースで設置可能な植物工場を店内デザインに活用しようとする動きはあるようだ。
今回のスペインのレストランでは、Active Gardener社のMiniGardenという商品を購入・設置している。
小さな箱型のキットを自由に組み合わせることができ、垂直式に何段も積み上げることが可能な商品である。
1つのMiniGardenキットは、9つの植物を栽培することができ、横64cm・高さ57cm・深さ14cmくらいのサイズで、価格は1つのキットにつき約5,800円(50.75ユーロ)にて販売されている。
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