世界有数のフライト会社・エミレーツ航空などを運営するエミレーツ・グループでは、中東UAEドバイにて、世界最大級の完全人工光型植物工場を稼働させる。2019年末頃には、空港ラウンジや機内食にて、植物工場レタスが提供される計画である。
植物工場の事業主体は、グループ内の子会社であるエミレーツ航空ケータリング(Emirates Flight Catering)が担当する。なお、本プロジェクトは、米国の植物工場ベンチャー「クロップ・ワンHD」との共同事業・出資プロジェクトとなっており、米国クロップ・ワンHDは、植物工場による生産・販売では既に大きな実績を持っている。
1日3万株の植物工場、プロジェクト総投資額は44億円
今回の植物工場について、建物全体の面積は約1.2ヘクタールとなっており、総プロジェクト投資額は4,000万ドル(約44億円)。建設場所は、UAEドバイにある世界最大級の国際空港「アール・マクトゥーム国際空港」の近くを予定している。
葉野菜を生産し、1日の生産量は2.7トン。日本におけるリーフレタス換算にすると、1日3万株前後の植物工場となる。日本でも三菱ガス化学(関連記事)、JX ANCI(関連記事)など、次々と同規模サイズの施設建設が予定されている。
その他、米国でも2億ドルの大型資金調達に成功したPlenty社(関連記事)が、近いうちに同規模の大型施設を稼働することが計画されている。