社会科学などの調査機関であるCSDS(インド・デリー)による調査(State of Indian Farmers:A Report)によると、インドにおける農家の61%が営農を辞め、都市部にて新たな職を見つけることに肯定的であり、全体の50%が具体的に営農を辞める準備をしている、と回答した。
調査は2013~14年、18の州にまたがる274の村・137の地域にて実施されており、回答者8,220人がランダムに選ばれている。
調査では、回答者の60%が、子供には大きな所得が得られるチャンスのある都市部への移住を希望している一方で、14%が都市部へ移住して欲しくないと回答した。
その他、19%は子供の意思に任せる、としている。子供の営農については、18%が賛成に対して、36%が営農してほしくない、と回答している。
子供を都市エリアに移住させたい理由として、充実した設備・雇用機会があり、教育に恵まれているからという理由が最も多かった。また、都市エリアへの移住に積極的な農家は、小規模の方が多い傾向がある。
インドの農家は都市部への移住を希望する一方で、72%は農業という仕事を好ましいものと考えている。今後も、都市部への人口流入が進むインドでは、新しい技術や栽培方法による儲かる都市型農業ニーズが大きくなると予想される。
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