UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ

 UAEドバイの都市部にて、サーモンの陸上養殖などを展開するFish Farm社が、スーパーなどへの商品販売を本格化する。同社の陸上養殖施設は、ペルシャ湾に面した湾岸エリアで、パームアイランド「パーム・ジェベル・アリ」もある場所『ジュベル・アリ』にて養殖している。

UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へUAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
その他、海上での生け簀(いけす)設備でも魚を養殖しており、サーモンの他に、シーバス(スズキ)、タイ、タマカイなどの魚を育てている。

同社は、ドバイ皇太子からも支援を受けており、陸上養殖の研究を約5年にも渡って継続してきた。今年には、現地スーパーのSpinneysでも大々的な販売が予定されている。

UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
業務用には魚を丸ごと1匹販売している。
一般消費者には、ソースや下味がついている切り身商品として販売


UAEをはじめとする中東のGCC諸国では、食料の70~90%は海外からの輸入に依存している。例えば、UAEのMinistry of Climate Change and Environmentによると、国内にて普及している海産物の70%が海外産だという。

サーモンの場合は、7,200キロメートルも離れたアイルランド産が多く販売されている。同社がUAE国内で生産する場合、値段は少し高いものの、輸入サーモンの2倍以下には価格を抑えて販売できる、という。

同社では今後、UAEのアブダビでも、地元で食されている魚(タマカイ)の陸上養殖を拡大していく計画。その他にも、同じような課題を持つサウジアラビアへも、技術ライセンスやコンサルティングを行い、サーモンなどの陸上養殖を展開していきたい、という。

未来の都市開発にも陸上養殖技術が採用か?!

その他、同社の陸上養殖技術は、サウジアラビアにて計画されている、新たな産業都市「NEOM」での採用も検討されている。「NEOM」では、再生可能エネルギーにて100%依存し、ネットゼロカーボン・ハウスを実現する建物・住宅を建設する計画。

産業都市には、最新のエネルギーや水、食料に関する技術が導入され、野菜や魚を生産する植物工場・アクアポニクス、陸上養殖施設などの導入も検討されている。第1フェーズの完成は2025年頃を予定している。


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