UAEにおける食品安全担当大臣であるモハメッド氏は、国内の食料関係者や経済専門家とともに、技術イノベーションによる食料安全保障のロードマップについて、具体的な話し合いをスタートさせた。
会談は、4月1日からアブダビにて開催される「世界農業イノベーション・フォーラム」に合わせて実施された。フォーラムでは、世界中から50以上のAgTech(アグテック)企業が集結し、基調講演者には、太陽光利用型・完全人工光型の植物工場に関する経営者やコンサルタントなどが出席する。
[関連記事]
・エミレーツ・グループ、世界最大級の植物工場を中東ドバイにて稼働。来年末には航空機内食にも提供?!
・中東の植物工場市場、400億円から2021年には『約1310億円』へ急成長
今年は、AI(人工知能)による農業技術の進歩に力を入れており、具体的な技術分野としては、植物工場・水耕栽培、畜産、ナツメヤシの生産、水産技術、サステナブル農業を取り上げている。
UAEでは過去に、農業に関する細かい統計調査が実施されていない。今後は、アグテックやフードテックなどの食料に関する先端技術を中心に調査を実施する。
その他、UAEと同様に、食料自給率は低いが、技術イノベーションで活路を見出そうとしているシンガポール等、世界各国の最新動向もリサーチしていく。
また、自国の強み・弱み(資金的な余力はある一方で、植物が栽培できる農地は少なく、水資源も限られている等)を分析しながら、世界の食料国家トップ10を目標に、今後の具体的な国家戦略を検討していく、という。
世界農業イノベーション・フォーラム http://innovationsinagriculture.com/
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現