植物や農業を建築デザインに融合させることを得意とするVACライブラリーでは、ジャングルジムのように、人が登れる木製フレームに、野菜と魚を同時に栽培するアクアポニクスを融合させた施設を、ベトナムのハノイに建設した。
都市部の子供たちへの食育や自然環境システムを楽しく学べる「体験型学習」が目的となっており、木製ジャングルジムに併設した池では鯉を鑑賞することができる。
子供たちは、きれいな鯉を見ながら、鯉が出す糞・尿などの排泄物が、野菜の栽培に対して、どのように役立っているのかを直観的に体感できる仕組みとなっている。
施設の床、植物の栽培プランターはコンクリート製。木製ジャングルジムの中には、本棚や照明も備え付けられ、子供たちは読書をすることもできる。
建物の奥側にはニワトリを飼育するケージもあり、野菜くずはエサに、排泄物は植物の栽培にも利用できる。また、ニワトリが生む卵も食べられる。
天井部にはソーラーパネルを導入することで、アクアポニクスや照明のためのエネルギーを確保。夜には照明が点灯し、都会でも融合できるようなデザインとなっている。
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