米国ペンシルベニア州の園芸協会(Pennsylvania Horticultural Society)では6月15日、市役所の前にある正面の大きなスペースにて、夏限定の都市型農場をオープンさせた。
本ファームは、地元の生産者と消費者が密にコミュニケーションを行う目的で設置され、9月末までの開催期間中、様々なワークショップが開催される。
本農場では、普段、食べている地元の野菜について、生産者に直接、話が聞ける良い機会となる。家庭菜園や地域農園の始め方、廃棄物ゼロ生活の方法のほか、栽培方法などの実務的なワークショップも幅広く行われる。
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市役所前に設置された農園では、スイスチャード、タマネギ、ニンジン、ナス、ハーブ類などを栽培。播種や収穫体験もあり、誰でも楽しみながら学べるプログラムとなっている。
園芸協会やNPO団体と連携しながら、市では、子供たちも含め、地元住民が食に興味を持ち、家庭菜園・地域農園にて自分で栽培ができるように総合的なサポートを行っている。
フィラデルフィアでは、5人に1人が、健全で健康な生活を送るために、十分な食料が確保できない状況にある、という。貧困やフード・デザート(食の砂漠)改善のため、市では農場を開設し、野菜・果物の栽培も行っている。約450kgの農産物の収穫を予定しており、地元のNPOなどに寄付を行う。
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