東京大学の川原圭博准教授らは、家庭用インクジェットプリンタを用いて様々な電子回路素子を短時間で印刷する技術を発表した。
電子回路基板のほか、タッチセンサやアンテナを低価格な機器を用いて即座に作ることができ、紙でできた水分センサーの製作も可能となる。
本プロジェクトは英国マイクロソフトリサーチと米国ジョージア工科大学と共同で実施している。
一般的な家庭用のインクジェットプリンタと市販の銀ナノインク、紙、導電性接着材料を組み合わせながら作製した電子回路では土壌の水分量を測定し、スマートフォンにデータを送ることができる。
紙製なので製造コストが安く、広い土地に大量に立てたり、途上国で活用するなど、様々な分野での応用が可能である。農学の専門家と共同で来年中の実用化をめざす。
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