ベトナムのリーソン島では今年、日本企業からの依頼にて、特産品である紫タマネギを500トン輸出した。リーソン島は農業が盛んで、産地ブランドとしても広く知られている。
特産品は、ニンニク、玉ナギ、海産物などであり、2007年にはベトナム国家知的財産庁から「産地ブランド」として認可を受けている。
21,000人ほどの住民に対して、その73%が、ニンニク・タマネギなどの生産にて生計を立てている、という。
紫タマネギを輸出する際、日本からの高い品質要求を満たすべく、安全性チェックや原産地表示なども行っている。
現地の農家も、高い品質要求に答えることが、商品の高付加価値化につながり、海外市場にて高値で販売できることを認識しつつあり、技術導入や対策を講じる農家も増えている、という。
昨年には、約2,000万円をかけて、ニンニクのハイテク温室ハウスを建設している。こうした技術導入について、自治体としても積極的な支援を行っている。
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玉ねぎの収穫期間は6月~12月まで。リーソン島では昨年、1,000haの農地にて、ニンニクを約2,500トン、紫タマネギを6,500トン生産した。
特にニンニクは、高級ブランドとして評価も高い。2015年には、タイに約40トンの黒ニンニクを輸出しており、日本市場に対しても、紫タマネギのほか、有機栽培での黒ニンニクやガーリック・オイルなどの輸出を今後は計画している、という。
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