ベトナム、リーソン島ではハイテク植物工場によるニンニク生産を開始する。もともとリーソン島は、ニンニクや玉ねぎ等の産地として知られているが、近年は異常気象の影響を受けている。
今年も干ばつによる影響にて、ニンニクと春玉ねぎの生産面積が250haに制限された、という。そこで、環境制御型農業・太陽光利用型植物工場にて年間・安定生産を目指す。
施設面積は2,500平方メートル、投資額は約2,000万円。苗を定植してから2カ月間で収穫可能で、1回の収穫で700kgの収量を目標としている。周年・安定生産により、現地雇用として50名の作業員を確保する計画。
リーソン島は、ニンニクや玉ねぎ、海藻などの加工品が有名であり、島には21,000人が住んでおり、そのうち73%が、これらの農産物の生産・加工に関わっている。
リーソン島のニンニクは小ぶりだが香りが強く、ベトナム国内では有名である。今後は国内だけでなく世界でも認知されるブランドに高めていく。既に2015年には、約40トンのニンニクをタイへ輸出も行っている。
今回のハイテク温室でのニンニク栽培では、自治体や現地の農家が協力して会社を設立し、技術を確立させることで、周辺の農家への技術供与も進めていく。
さらに付加価値の高い商品として、黒ニンニクを生産・加工し、日本やアメリカ、アジア各国に輸出を拡大していくと同時に、インバウンド向け・リーソン島のブランド力を向上させるため、島を訪問する旅行者には、アグリツーリズムを一人当たり1ドル程度で行っていく、という。
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