ポーランドのPolcotton社は、カザフスタンにて建設する太陽光利用型植物工場について、約17億円(1300万ユーロ)の投資を行う、という。場所はトルキスタン地区のサイラム。
生産した野菜の初出荷は来年の9月を予定しており、150名程度の現地雇用を見込んでいる。また、規模拡大するフェーズ2では、さらに300名程度の雇用を創出する計画。
建設する施設は、カザフスタン政府や自治体からの支援も受けており、環境制御などの技術を導入し、高品質な野菜を生産する。主に、中国やロシアといった海外市場への輸出を狙っていく。
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カザフスタンの成長性に注目。ポーランドから多くの投資が
ポーランドの企業や投資家は現在、カザフスタンの地方エリアを中心に投資を行っている。政府によると、13の投資プロジェクト(約700億円,6億1500万ドル)が実行中であり、今年末には3つのプロジェクト(約54億円, 4750万ドル)・合計500名の雇用を創出するプロジェクトがスタートする、という。
例えば、カザフスタン・アクサイ市では、インターコンチネンタルホテルグループからライセンスを受け、4つ星ホテル・ホリデーイン(108室)を建設することが決定している。現地の会社Serikが、約10億円(900万ドル)の投資を行い、建設・運営する。
その他、ワールド・グリーン社は、オランダの植物工場メーカーと連携して、約40億円(3530万ドル)を投資して太陽光利用型植物工場を建設する計画もある。
キュウリを4,400トン、トマトを3,450トンを生産できる大型施設となっており、カザフスタンでは今後、海外からの投資や技術導入を積極的に進めていく、という。