ベトナム・ハチ社の農業IoTシステム、国内の水耕栽培・植物工場への導入が加速

 2016年に設立した、ベトナムの農業ベンチャー・ハチ社は、主に太陽光利用型の水耕栽培・植物工場施設を中心に、農業IoTシステムの開発を行っているが、有名施設にも採用され、徐々に導入実績を伸ばしている。

また、高付加価値作物の試験生産や、最近では、都市住民でも家庭で栽培できる人工光型の植物工場キットの開発も行っている。

ベトナム・ハチ社の農業IoTシステム、国内の水耕栽培・植物工場への導入が加速ベトナム・ハチ社の農業IoTシステム、国内の水耕栽培・植物工場への導入が加速
同社のメイン事業である、農業IoTシステムは、施設内の温湿度や光量などを、各野菜に最適な栽培環境に自動制御できる一般的なものであるが、ベトナム国内では非常に珍しい。

また、同社が進める農業IoTシステムは、主に都市エリア周辺の生産者、かつ、施設面積では500~1,000平方メートルの小規模施設をターゲットにしている。

そもそもベトナムでは、政府による支援エリア(ハイテク農業パーク)を除き、大型での水耕施設や植物工場の稼働事例は少ないのが現状だ。

こうした小規模施設であっても、日本の高糖度トマトやメロンなど、高単価な作物への切り替えを提案することで、年間の売上高550万円前後を目標と設定しているようだ。

ベトナム・ハチ社の農業IoTシステム、国内の水耕栽培・植物工場への導入が加速