土耕の最適環境制御システムを開発するイスラエルのルーツ社と、太陽光パネルの開発・販売を行うクリア・ヴュー社は、太陽光利用型の施設園芸・植物工場において、連携をはかることで一致した。
ルーツ社は、施設内の環境制御や水分・養分の潅水制御システムの開発を行っているベンチャー企業で、自社商品として、植物の根域環境を最適に維持する技術「RZTO」(Root Zone Temperatue Optimization)を保有しており、直近でも、本技術を導入した実証施設として、イタリアの苗生産大手「Cairo & Doutcher社」にも導入されている。
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一方で、クリア・ヴュー社は住宅・オフィスなどの建物、都市開発やインフラ(バスなどの交通分野)など、多岐に渡って最適な太陽光パネルの開発、販売を行っており、近年は農業分野にも力を入れている。
選択透過性の透明・太陽光パネルをハウス施設に導入
クリア・ヴュー社は、太陽光を利用して発電可能な「透明な太陽光パネル」を開発しており、植物の育成に必要となる波長のみを選択して透過できる素材を開発。既に、自社の試験農場にて実証試験を行っており、今後は商業施設への導入を計画している。
クリア・ヴュー社は、西オーストラリアのマードック大学と、太陽光利用型植物工場における共同研究でも、自社の透明・太陽光パネルの実証実験を行っており、環境配慮型の施設を目指している。
ここに、ルーツ社が保有する土耕の最適環境制御システムが融合すれば、大きなエネルギーを必要とする空調負担を減少させ、再生可能エネルギーのみで稼働できる究極の植物工場も将来的には可能である、と主張している。
両社は今後、イスラエルにて、1年以内に各要素技術を融合させた実証施設を建設・稼働させていく計画となっている。
社名について
ルーツ社(Roots Sustainable Agricultural Technologies社)
クリア・ヴュー社(ClearVue Technologies社)
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