土耕の最適環境制御のイスラエル・ルーツ社、中国の植物工場にシステム導入へ

 潅水システムや土壌(地中)の環境制御システムを開発するイスラエルのハイテク農業ベンチャー「ルーツ・サステナブル・アグリテクノロジー社(ルーツ社)」では、中国南西部の貴州省・貴陽市にて建設する植物工場について、同社が開発したシステムの導入が決定した。

土耕の最適環境制御のイスラエル・ルーツ社、中国の植物工場にシステム導入へ
ルーツ社では、植物における根の最適環境を維持させる技術を持つ。潅水システムによる水分量の調整だけでなく、地中内に設置した冷暖房システムにて、地温を最適な温度に調整することで、植物の成長を促進させることができる。

同社のシステムは、既に世界中にて導入実績を持ち、設置場所の気候条件によっては冷却システムだけを導入することもできる。

過去の導入施設では、冷却システムを導入することで、20~120%の収量アップ、暖房システムでは、20~60%の収量アップの実績を持つ。

土耕の最適環境制御のイスラエル・ルーツ社、中国の植物工場にシステム導入へ

土耕の最適環境制御のイスラエル・ルーツ社、中国の植物工場にシステム導入へ
本システムは、施設園芸や植物工場への導入を想定しており、トマト、レタス、イチゴ、バジル、キュウリ、花卉といった導入事例を持つ。
今回の貴州省・貴陽市にて建設される植物工場の面積は約1ha。そのうち、3分の2のエリアだけに環境制御システムを導入する。導入費用は約700万円(土壌の環境制御システムだけの費用。その他の植物工場施設は除く)、完成は2019年5月頃を予定している。

なお、今回の植物工場全体の設計・施工・管理などは、30年以上の経験を持つイスラエルのDagan社が実施する。Dagan社は、ルーツ社の環境制御システムについて、中国エリアにおける独占販売権を取得している。

Dagan社による、ルーツ社の環境制御システムの販売は3カ所目。過去にも3,000万円~3,500万円程度のシステムを導入している。

今回の設置は、金額(700万円)としては小さいが、環境制御システムの有無エリアを比較・検証することで、中国の技術ショールームとして活用する狙いもある。