韓国にて地下トンネルを活用した世界最大級の植物工場が稼働

 韓国にて、地下トンネル内の空間を利用した縦型(垂直式)の完全人工光型植物工場が稼働した。地下空間を利用した植物工場事例は、日本や英国でも存在するが、その中でも世界最大級の施設となる。

韓国にて地下トンネルを活用した世界最大級の植物工場が稼働
NextOn社の縦型垂直式・植物工場 (AP Photo/Han Myung Oh)
施設を開設したのはNextOn社で、面積は約2,300m2。生産された野菜は早ければ今月にも出荷をスタートする、という。植物工場は縦型(垂直式)となり、日本にて普及している平面多段式とは設計が異なる。

トンネルは、1970年に韓国にて最初の高速道路を建設する際に作られたもので、ソウル中心から約190km離れた所にある。2002年には閉鎖したが、NextOn社が昨年に、政府からトンネル施設を借り受け、最新の植物工場に改修した。

現在は主に、葉野菜を中心として、42種類の作物を栽培。地下空間は一年中涼しいため、室温は10~22℃前後となる。冷却施設は不要となり、建屋の改修費用も抑えられ、低コストにてスタートすることができる。

LED照明をはじめ、資材の多くも自社開発のため、通常の植物工場より半分の初期投資になった、という。

韓国でも今年から植物工場が増える?!

 韓国農業は政府による支援の有無によって大きな影響を受ける傾向が強い。露地栽培も含め、農業全体については、政府が指定する一部の作物以外は儲からない、として停滞・縮小が続いている。

太陽光・人工光型の植物工場・先進農業についても、直近までは政府の支援が削減され、新規参入も大幅に減少していた。しかし、世界的なブーム、韓国政府による支援にて、今年から徐々に拡大する、と予測される。

政府では今年初旬、ICTを活用したスマート農業の施設面積を4,010ヘクタールから、7,000ヘクタールにまで拡大させるため、大型資金の投入計画を発表している。

現時点では実行されておらず、不明確な部分も多いが、世界市場にて加速する植物工場ベンチャーの急増を受け、韓国国内にも少なからず刺激を与えているようだ。

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