太陽光発電など再生可能エネルギーやグリーンテクノロジーなどを融合するオランダのデザイン会社「Marjan van Aubel社」は、アムステルダム大学や建築家などと協力しながら、デザイン性の高い自家発電型の植物工場を提案した。
本システムは、主に都会の未活用スペース、例えば屋上などへの設置を検討している。V字型の独自形態の小型植物工場では、太陽光発電が可能な透明ガラスを採用することで、装置内のLED光源や養液ポンプ、室内空調などの全ての電力をまかなえるような設計となっている。
なお、赤・青LEDと植物の配置、さらに特殊な形態は、光を取り込みながら発電と植物の育成が同時に、かつ、効率的に実現できるように設計されている。都会のビル内に融合させた大型施設、屋上スペースに導入する小型モデルまで、様々なタイプを提案している。
今回の自家発電が可能な植物工場モジュールについて、デザイン性も考えられており、都市型ライフスタイルに溶け込んだデザインとなっているほか、電力系統のない砂漠の真ん中でも設置・稼働できるような仕組みになっている。
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