植物工場からAIロボット開発まで、ノルウェーの注目ベンチャー企業

 ノルウェーでは現在、植物工場からAIロボット開発まで、様々な技術系ベンチャーが起業している。人口規模は約520万人と小さいものの、欧州を1つの市場としてビジネスを展開し、将来的には世界市場を狙う注目ベンチャーをいくつか、紹介する。

病気で通えない子供も学校授業に参加、AIロボット開発「No Isolation社」

子供が病気により、長期間、学校に通えない時に役立つAIロボットが「AV1」である。

植物工場からAIロボット開発まで、ノルウェーの注目ベンチャー企業植物工場からAIロボット開発まで、ノルウェーの注目ベンチャー企業

植物工場からAIロボット開発まで、ノルウェーの注目ベンチャー企業
No Isolationウェブサイトより
同社が開発したロボットAV1は、インターネット(4G回線)を通じて、遠隔で画像や音声を正確に伝えることができるロボットで、生徒が通う学校の机に1台置けば、病室や家庭から、スマホやPCを介して、授業を受けることができる。

専用アプリを通じて、AIロボットの頭と手を動かすことで、見たい場所を自由に調整したり、休み時間には友達と一緒に会話をすることも可能。その他、友達と内緒話をする際には、音量を自在にコントールすることもできる。

つまり、何らかの原因にて体は学校に行けなくても、このAIロボットがその代わりをしてくれる、という優れもの。

学校側が導入する場合、1台あたりのコストは約30万円、4G回線による無制限データ利用による月額利用料として約1万円が必要となる。

その他、個人でも購入やレンタルも可能で、入院や病気の期間に応じてレンタルすることもできる。

No Isolationウェブサイト https://www.noisolation.com/uk/