ボッシュ、AIを活用した病害予測サービスを開発。独自アルゴリズムで病害予測精度92%

 ボッシュの日本法人であるボッシュ株式会社は、病害予測ではAIを利用した革新的なハウス栽培トマト向け病害予測システム「Plantect TM(プランテクト)」を2017年内に販売開始する。

ボッシュによるAIを活用した病害予測サービス「PlantectTM」、独自アルゴリズムで病害予測精度92%農業では、収穫量や農作物の価格変動などによる農家の不安定な収入が課題の一つでした。収穫量に影響を及ぼす主な要因として、自然災害などの外部環境にともなう要因の他に、病害の発生が挙げられます。

病害を予防するためには、感染の前後で予防薬を散布することが最も効果的だと考えられていますが、病害が実際に発生するまで目に見えないため、散布の最適なタイミングを把握することが困難でした。

また、農薬の散布量とタイミングを適切に管理するためにも、病害発生の兆候を把握することは重要です。ハウス栽培では、温度湿度等の基本的なパラメータのほか、日射量や葉濡れ、栽培環境や外気象が病害発生に影響を及ぼすため、これら作物の育成に影響する要因をAIにより解析することで病害予測を実現したのがPlantect TMです。


AIを使ったクラウドベースのデータ解析により、92%の病害予測を実現
センサーによるモニタリング機能:
Plantect TM はハウス内環境を計測するハードウェアと、計測された数値をもとに病害発生を予測するソフトウェアで構成されているサービスです。

ハードウェアには、温度、湿度、日射量、二酸化炭素量を計測するセンサーが備えられており、ハウス内に設置すると、これらのデータが計測され、クラウドに送信されます。

ユーザーは、スマートフォンやPCなど各種デバイスからWebベースのアプリを通じてクラウド内のデータにアクセスすることができるため、いつでもどこにいてもリアルタイムでハウス内環境を確認したり、過去のデータを参照することが可能です。


AIを活用した病害予測機能:
Plantect TM にはモニタリング機能に加え、病害の発生を予測する機能があります。モニタリング機能でクラウドに送信されたデータは、ボッシュ独自のアルゴリズムにより葉濡れなど病害発生に関わる要素が解析され、気象予報と連動し、植物病の感染リスクの通知をアプリ上に表示します。

ボッシュは、2017年にこれまでAIの研究に取り組んできた組織を集約させた研究センターを新設しました。このセンターは、AIの専門知識の強化を目的としており、今後2021年までに3億ユーロを投資して研究開発を拡大させる予定です。

Plantect TMでは、100棟以上のハウスのデータとボッシュの強みであるAIの技術を用いて病害予測アルゴリズムを開発しました。

Plantect TM は、ボッシュ独自のアルゴリズムと各ハウスのモニタリングデータをもとに病害の発生を予測するため、これまでの広域での注意喚起と異なり、各ユーザー向けにカスタマイズされた病害予測を可能にしました。過去データの検証では92%の予測精度を記録しています。


大規模な投資、施工を必要としない優れたユーザーエクスペリエンスで、小・中規模農家も導入しやすいサービス
ワイヤレス対応:

Plantect TM は、通信方式に省電力などの特性を考慮し、長距離無線通信(LoRa)を採用しています。
また、バッテリー駆動のため、電源コンセントや通信ケーブルなどの配線を含めた初期設置のための施工を考慮することなく、ハウス内のどこにでもワイヤレスで簡単に設置することが可能です。バッテリーは、市販のアルカリ電池で約1年稼動可能です。


使いやすいユーザーインターフェース:
統一されたわかりやすいデザインを実装し、ユーザーがモニタリングしたいデータを大きく表示し、さらに詳細情報を取得する場合は、タップをするだけで確認することができます。コンピューターやスマートフォンに不慣れな方でも、直観的な操作でハウス内の環境を簡単に確認できます。
ボッシュによるAIを活用した病害予測サービス「PlantectTM」、独自アルゴリズムで病害予測精度92%