オランダ企業「コネクテラ社」による米国進出。畜産分野もAI技術導入によるハイテク化へ

 コネクテラ社では、米国にてAI技術とモーションセンサーが導入された新製品の本格販売を開始した。同社はオランダを拠点に、欧州での実証実験を経て、2017年の12月に米国内に設立された。

開発されたAIモニタリング装置は、牛の首の部分に装着し、畜産農場のインテリジェント化をはかることができる。

コネクテラ社では、米国にてAI技術とモーションセンサーが導入された新製品の本格的な販売がスタートした。同社はオランダを拠点に、欧州での実証実験を経て、2017年の12月に「コネクテラ社」を米国内に設立した。
装置が、牛の動きを随時モニタリングしながら、動きのパターンと実際の行動(エサを食べる、寝る、排せつする等)をAIに学習させていく。

このリアルタイムな分析により、普段と異なった行動や活動が急に悪くなった場合、病気や異常を早期に発見することができ、致命的な状況(死亡する)を回避することができるのだ。

同社の製品は、既にジョージア州のHart Agriculture社などに導入されている。同農場では2,000頭の牛に装着し、リアルタイムに分析・早期に対策を講じることで、生産性が10%も向上した、という。

牛を数千頭管理している中で1頭ずつ、注意深く観察することは現実的に不可能であり、本サービスは非常に役立っている。また、牛がストレスを感じることなく、ミルクの品質改善にもつながる、という。

同社の製品について、標準タイプを導入する場合、牛1頭につき約3ドル/月(初期費用の約80ドルが別途、必要)となる。


こうした畜産向けのモニタリング装置は、以前から米国内で普及しており、成功事例の一つとして「Moocall社」が挙げられる。アイルランドのダブリンを拠点とする同社の製品は米国でも、多くの畜産農家が導入している。

コネクテラ社では、米国にてAI技術とモーションセンサーが導入された新製品の本格的な販売がスタートした。同社はオランダを拠点に、欧州での実証実験を経て、2017年の12月に「コネクテラ社」を米国内に設立した。コネクテラ社では、米国にてAI技術とモーションセンサーが導入された新製品の本格的な販売がスタートした。同社はオランダを拠点に、欧州での実証実験を経て、2017年の12月に「コネクテラ社」を米国内に設立した。
体温や筋肉の収縮回数などから妊娠・出産状況をリアルタイムに知ることができ、こうしたアラームは各農家のスマホなどにテキストベースで送られる。

このように一般の製造業では、1%の生産性向上でも非常に難しいケースもあるが、農業・畜産分野においては、まだまだ改善の余地が大きく、今後もIoTやAIを活用することで1次産業のビジネスが大きく変革する可能性が多いにある。


〇 コネクテラ社 https://www.connecterra.io/
〇 Moocall社 https://moocall.com/