オランダ・ユトレヒトのライデセ・レイン駅にて、太陽光利用型植物工場など野菜の生産も可能な高層マンションが建設される。完成は2023年を予定しており、ソーシャルな価値も実現すべく、一部は低所得者向け・高齢者向けのケア・ホームとして貸し出される予定。
本プロジェクトは、不動産開発や建築・デザイン会社、園芸会社など複数企業がコンソーシアム形成として提案・採用された。80m、100m、140mの高さの異なるタワーが3棟建設される。
タワー屋上には、太陽光を利用したタワー型の植物工場を建設。共有スペースの中庭には果樹を植えることで、果物を収穫することもできる。その他、各部屋のバルコニーでも野菜が栽培できるほか、コミュニティーガーデンもある。
生産した野菜・果物などは、屋上にて運営するレストランや住民にも供給され、生鮮野菜の自給自足と低炭素ライフスタイルが実現できる高層マンションとなっている。
例えば、駅に直結しているため、基本的には(電気)自転車を推奨しており、3,500台の自転車が駐輪できる大きなスペースを確保。また、必要に応じて、電気自動車のカーシェア・サービス200台が用意されている。
今回のキーワードは「シェア」。移動手段・コミュニティーガーデンの他、プール、スポーツジム、大型イベントが可能なキッチン、ワークスペースといった場所を住民が共有することで、住民同士の接点を多く作り出している。
1,128名の入居者のうち、60%はCSRに近いソーシャル価値を高めたものになる予定。具体的には、低所得者や中所得者向け、さらには高齢者向けのケアホームとしても貸し出される、という。
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