リアルな小売店舗の未来。植物工場・屋上菜園を導入したサステナブルなショッピングモールへ

 オーストラリア・シドニーを拠点とするフレイサーズ・プロパティ社は、世界で最もサステナブルなショッピングセンターの建設に挑戦する。食・農業を中心とした体験型施設であり、露地~植物工場まで幅広い技術を導入し、2,000m2の屋上菜園(ルーフトップ・ファーム)も導入される計画。

リアルな小売店舗の未来。植物工場・屋上菜園を導入したサステナブルなショッピングモールへ
Frasers Property Australiaより
今回の施設は、メルボルンの東地区にあるバーウッド・イーストのショッピング・モールを再改修してオープンする。建設は夏頃から開始され、現在は都市型農業や園芸デザイン、飲食店のテナント募集が行われている。

本施設は、単純にモノを購入するという”買い物”ではなく、利用者へ”体験・経験”に力をいれたショッピングモールへ変革する。

そして、省エネ・低炭素を目指したエコビルディングを目指し、International Living Future Instituteによる、最も厳しい認証取得に挑戦していく。

環境志向型アグリビルディング(BIA)とサステナブル農業

 農業分野との融合「BIA」を実践するため、敷地の20%について都市型農業を実践していく。そこには屋上菜園や敷地内での畑の整備、露地栽培から植物工場まで、幅広い方式を採用する計画である。

環境志向型アグリビルディング(BIA:building integrated agriculture)は、低炭素・省エネ実現のため、エコビルディングの設計に農業分野を融合させたものである。

今回は特に「食」を優先テーマにしており、様々な廃棄物(食品廃棄物など)をリサイクルしながら、実際に野菜が栽培できるサステナブル農業を体験できる点にも力を入れていく、という。

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