ミレニアム・パシフィック社、オランダ最新技術を導入した”トマト植物工場”をカリフォルニア州に建設

 太陽光利用型植物工場にて、トマトに特化して生産・販売を行うミレニアム・パシフィック社は、カリフォルニア州のカミングス・バレーに、約6haの大型施設を稼働させる。この周辺は非常に自然豊かで天候も良く、農業に最適な場所であることからカミングス・バレーを選択した、という。

ミレニアム・パシフィック社、オランダ最新技術を導入した”トマト植物工場”を建設
露地栽培や植物工場(太陽光利用型)といった栽培場所は、カリフォルニア州の中でもセントラルバレーなど、広く平らな谷になっている場所に集中している。

巨大な農地面積が確保できるだけでなく、十分な日照量の確保、夜が比較的涼しい、といった気候条件も最適だからである。


なお、栽培設備・技術ノウハウは、日本でも導入実績がある、世界トップシェアのオランダ企業から導入した。

養液管理や湿度・温度管理など、複数をモニタリング制御する複合環境制御システムでは、世界でもトップシェアを誇るオランダ「Priva社」を採用。そして、温室ハウスについては、オランダ「KUBO社」から導入している。

ミレニアム・パシフィック社、オランダ最新技術を導入した”トマト植物工場”を建設
オランダKUBO社のシステム「Ultra-Clima」による別施設の様子。今回も同じシステムが導入される予定

トマト植物工場に特化した「ミレニアム・パシフィック社」

 ミレニアム・パシフィック社は、米国の西海岸・国境沿いにあるカナダのブリティッシュコロンビア州・デルタにて、合計で約12ヘクタールの太陽光利用型植物工場を稼働させている。

一般的な植物工場と同様に、栽培室内の温湿度やCO2、光量などのモニタリング制御を通じて周年生産を実現。また、ココナッツ・ヤシ殻の繊維を培地に利用して、最適な水分・養液の供給量をコンピューターにて自動コントロールしている。

生産品目は「トマト」のみであり、その多くが中玉~ミニまで、様々なサイズ・形・色の異なる高品質な生食用トマトを生産・販売している。