インパクトHDによる小売業初の49%直接投資。インドにおけるコンビニ経営と物流網の強化へ

 流通・サービス店舗に特化したアウトソーシング事業を展開するインパクトホールディングス株式会社は、当社が出資するインド現地企業を通じて、コンビニエンスストア・プレミアム業態「Coffee Day essentials」と、キヨスク業態「Coffee Day Fresh & Ground 」を展開していく。

またコールドチェーンを含む自社物流網の構築、強化を図っていく。


◆自社物流網構築について
コンビニエンスストア事業成功の3大要素である「物流」は、インフラが整っていないインドにおいて自社物流網を構築することは非常に強みになります。

インパクトHDによる小売業初の49%直接投資。インドにおけるコンビニ経営と物流網の強化へ
Coffee Day Groupは、50年以上の業歴で、インドを代表する総合物流プロバイダーである「Sical Logistics Limited(以下、「Sical社」)をグループ会社に保有しております。

すでにインド全土で約2,700店舗のカフェ―コーヒーチェーン「Café Coffee Day」の物流として稼働しており、商品の品質を落とさず配送を可能とする「コールドチェーン配送」を実現しております。

この物流網をコンビニエンスストア向けの配送体制にアレンジし、安定した自社物流網を構築して参ります。

※コールドチェーンとは、生鮮食品や医薬品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式。低温流通体系とも呼ぶ。これにより、生鮮食品などの広域流通や長期間の保存が可能となる。


◆配送体制
ドミナント展開された店舗間でのルート配送を実現し、コスト削減と配送の効率化を目指します。また、物流倉庫、食品工場から直接配送することで、配送ロットの調整が可能となります。

◆「コールドチェーン」による原材料・商品管理
コンビニエンスストアのチェーン展開を進める中で、商品の品質を保つための「コールドチェーン」が重要となります。

インパクトHDによる小売業初の49%直接投資。インドにおけるコンビニ経営と物流網の強化へ
Sicalは、温度制御された冷蔵倉庫と冷凍輸送スペースの大手サービスプロバイダで、ファーストフードチェーンはじめ、製菓、食品加工、肉、鶏肉、果物、野菜など、ほとんどすべての産業分野に対応しております。

コールドチェーン配送が可能となることで、コンビニエンスストア事業成功の3大要素の1つでもあるデイリーフードを中心としたオリジナルフードや生鮮食品の充実化を図ることが出来ます。

高品質な食品工場で製造された商品の鮮度を保ち、消費者の方へ安定的に提供できるよう最適な物流網・コールドチェーン配送を構築して参ります。


◆CDCSPL社(Coffee Day Groupとの合弁会社)について
インドでのコンビニエンスストア事業の展開に当たり、2019年4月8日に開示した「インドでの小売事業展開に伴う株主間契約締結に関するお知らせ」に記載のとおり、当社は、インドにおいてコーヒー事業を中心としたコングロマリットであるCoffee Day Enterprises Limited(以下、「CDEL社」)と、その子会社でインド最大のカフェコーヒーチェーン「Café Coffee Day」を展開するCoffee Day Global Limited(以下、「CDGL社」)が共同出資により設立したCDCSPL社の49%分の株式を引き受けました。

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同社を通じて同社の100%出資により設立したCoffee Day Econ Private Limited(CDEPL社)が保有する小売店舗(コンビエンスストア)の経営管理及びコンサルティングサービスの提供を行います。

また、小売業としては、日本初となる49%の直接出資(FDI規制による出資比率上限が49%)を行っております。

※FDIとは、Foreign Direct Investmentの略語。外資企業が経営参加を目的として株式を購入したり、現地の既存企業を買収したり、新たに工場を建設したりする投資(直接投資)のことを指します。