流通・サービス店舗に特化したアウトソーシング事業を展開するインパクトホールディングス株式会社は、当社が出資するインド現地企業を通じて、コンビニエンスストア・プレミアム業態「Coffee Day essentials」と、キヨスク業態「Coffee Day Fresh & Ground 」を展開していく。
またコールドチェーンを含む自社物流網の構築、強化を図っていく。
◆自社物流網構築について
コンビニエンスストア事業成功の3大要素である「物流」は、インフラが整っていないインドにおいて自社物流網を構築することは非常に強みになります。
Coffee Day Groupは、50年以上の業歴で、インドを代表する総合物流プロバイダーである「Sical Logistics Limited(以下、「Sical社」)をグループ会社に保有しております。
すでにインド全土で約2,700店舗のカフェ―コーヒーチェーン「Café Coffee Day」の物流として稼働しており、商品の品質を落とさず配送を可能とする「コールドチェーン配送」を実現しております。
この物流網をコンビニエンスストア向けの配送体制にアレンジし、安定した自社物流網を構築して参ります。
※コールドチェーンとは、生鮮食品や医薬品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式。低温流通体系とも呼ぶ。これにより、生鮮食品などの広域流通や長期間の保存が可能となる。
◆配送体制
ドミナント展開された店舗間でのルート配送を実現し、コスト削減と配送の効率化を目指します。また、物流倉庫、食品工場から直接配送することで、配送ロットの調整が可能となります。◆「コールドチェーン」による原材料・商品管理
コンビニエンスストアのチェーン展開を進める中で、商品の品質を保つための「コールドチェーン」が重要となります。
Sicalは、温度制御された冷蔵倉庫と冷凍輸送スペースの大手サービスプロバイダで、ファーストフードチェーンはじめ、製菓、食品加工、肉、鶏肉、果物、野菜など、ほとんどすべての産業分野に対応しております。
コールドチェーン配送が可能となることで、コンビニエンスストア事業成功の3大要素の1つでもあるデイリーフードを中心としたオリジナルフードや生鮮食品の充実化を図ることが出来ます。
高品質な食品工場で製造された商品の鮮度を保ち、消費者の方へ安定的に提供できるよう最適な物流網・コールドチェーン配送を構築して参ります。
◆CDCSPL社(Coffee Day Groupとの合弁会社)について
インドでのコンビニエンスストア事業の展開に当たり、2019年4月8日に開示した「インドでの小売事業展開に伴う株主間契約締結に関するお知らせ」に記載のとおり、当社は、インドにおいてコーヒー事業を中心としたコングロマリットであるCoffee Day Enterprises Limited(以下、「CDEL社」)と、その子会社でインド最大のカフェコーヒーチェーン「Café Coffee Day」を展開するCoffee Day Global Limited(以下、「CDGL社」)が共同出資により設立したCDCSPL社の49%分の株式を引き受けました。
同社を通じて同社の100%出資により設立したCoffee Day Econ Private Limited(CDEPL社)が保有する小売店舗(コンビエンスストア)の経営管理及びコンサルティングサービスの提供を行います。
また、小売業としては、日本初となる49%の直接出資(FDI規制による出資比率上限が49%)を行っております。
※FDIとは、Foreign Direct Investmentの略語。外資企業が経営参加を目的として株式を購入したり、現地の既存企業を買収したり、新たに工場を建設したりする投資(直接投資)のことを指します。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現