カナダのモントリオールを拠点とし、屋上スペースに太陽光利用型植物工場を稼働させているLufa Farmsが3月24日に3つ目となる生産施設をオープンさせた。
新たに建設した施設は、約5,850 m2の屋上スペースにオランダの設備メーカーから輸入した植物工場を採用し、内部の栽培レーンや自動化設備はベルギー企業から導入した。計画では約40種類以上の野菜を周年生産する。
基本的には自然光で栽培されるが、日照量が足りない場合は補光用としてGE製の育成用ランプも採用しており、一部の育苗レーンでは多段式によるLED人工光栽培も行っている。
同社では、モントリオールのあるケベック州の地元企業を支援するベンチャーキャピタル、地元のアグリ・フードビジネスに特化した資金の貸付・保険などを扱う専門企業、さらには地元の生産者などからも幅広い支援を受けることで施設稼働を実現した。
同社は2011年、世界で初の屋上での大型・植物工場を稼働させて有名となり、2013年には2カ所目の屋上ファーム施設を稼働させた。
今回の施設も含め3カ所の合計施設面積は約1.3ヘクタールにもなり、建設のために土地取得が容易な場所での太陽光利用型植物工場の施設規模としては、さほど大きなレベルではないが、都会の真ん中の屋上スペースでの稼働施設と考えると、非常に大きな生産面積といえるだろう。
写真/詳細情報 Lufa Farms https://montreal.lufa.com/en/
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