植物工場・アクアポニクスを運営するアイルランドの学校にて、今年から都市型農業プログラムが正式採用

 アイルランドの首都ダブリンにあるベルヴェデーレ・カレッジ(中学・高校一貫校)では、学校の建物・屋上スペースに植物工場・アクアポニクスの実証施設を運営しているが、今年の秋ごろから都市型農業プログラムが授業として正式に採用される予定。

中学生を対象に実施され、生徒たちは毎週、2つのテーマに分かれた講義プログラムを受講する予定となっている。

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施設では現在、リーフレタス、チンゲン菜、トマトなどの野菜を、アクアポニクスによる融合システムにて生産しており、収穫した野菜や魚は、学校の保護者や関係者へ販売することで、農業ビジネスを学ぶ機会も提供している。

その他、土耕によるジャガイモ栽培や養蜂など、あらゆる都市型農業を実践しており、栽培施設の電力は、ソーラーパネルを通じて供給されている。


同学校の都市型農業プロジェクトは、2014年からスタートし、大きな成果を実現した。こうした実績をもとに、ダブリンにある、その他の3つの学校でも、同様の農業プロジェクトを実施する計画もあり、ベルヴェデーレ・カレッジの取り組みが、アイルランドや英国にも普及・拡大しているようだ。