東芝プラントシステムとファームシップによる合弁会社。1日3万株以上の植物工場を運営予定

 東芝プラントシステム株式会社と株式会社ファームシップの両社は、完全人工光型植物工場における野菜の生産・販売事業を行う合弁会社として、株式会社ベジノーバを設立した。

植物工場ベンチャーのファームシップ「ものづくり・商業・サービス革新補助金」に採択
初期の計画として、埼玉県加須市にレタスを中心とした葉物野菜を、1日あたり約3トンを生産する能力を持つ、人工光型植物工場を運営し、食品加工工場やスーパーマーケット等の小売店他向けに出荷・販売する計画です。操業開始は2020年7月を予定しております。

食文化やライフスタイルの変化等により、調理が容易で見た目も鮮やかな葉物野菜のニーズは高く、更なる需要の増加が見込まれています。

天候不順の影響を受けない植物工場野菜は、食品供給で求められる「定時納品」「安定供給(量、価格、品質)」「安全」等の条件を満たしており、また、生鮮食品の鮮度維持・生産量の調整管理、農作業における作業環境の面からも注目を集めております。

東芝プラントシステムでは、事業領域の拡大に向け、SDGsの視点*1 も踏まえ恒久的に需要が見込まれる「食」に着目し、新規事業への参入を検討してまいりました。

今般、事業化を進めるうえで、植物工場の運営や流通等における豊富なノウハウと実績を持ち国内業界最大手であるファームシップ社をパートナーとし、合弁会社の設立に至りました。

今回の合弁会社による植物の育成・販売事業において、これまで培ってきた技術・知見やノウハウを活用した各種エネルギーソリューションの提供や、IoTを導入し CPS*3技術を駆使した生産管理を実現してまいります。


*1 SDGs の視点
SDGs17目標のうち「飢餓」「インフラ、産業化、イノベーション」「持続可能な消費と生産」「陸上資源」に該当。

*3 CPS
Cyber Physical System の略で、実世界(Physical)におけるデータを収集し、デジタル技術などを用いて分析したり、活用しやすい情報や知識とし、それを実世界にフィードバックすることで、付加価値を創造する仕組み。


■合弁会社の概要
商  号   株式会社ベジノーバ(英文名:Vegenova, Co. Ltd.)
設 立 日   2019 年 6 月 3 日
所 在 地   埼玉県加須市
代 表 者   取締役社長 瀬崎 智和
出 資 金   450,000,000 円
出資比率   東芝プラントシステム株式会社 95%
       株式会社ファームシップ 5%