中国の黄海では今月末、深海でのサーモン養殖が可能な大型生け簀(いけす)を投入する。本養殖システムは造船業などの武昌船舶が開発した。
同社が開発した「海上生け簀(いけす)装置」は、直径60m、高さ35mの大型生け簀であり、約30万匹のサーモンを同時に養殖することができる。海中内に沈めるタイプで、1台の養殖システムとしては世界最大級という。
中国本土の沿岸部にある海は暖かく、海水温が低い魚を養殖するのには適していないが、本土から離れた水深が、中~深い所では、海水温も低いことから、サーモンなどの養殖にも最適である。
ただし、水深が深い【深海レベル】に近い場所では従来、魚の養殖は不可能であった。深海では水温は低いが、大型魚による捕食などのリスクもあり、季節によって水温・環境条件も大きく変化するからだ。
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