米国カリフォルニア州にある、レッドウッド・シティ公共図書館の屋上にて蜂の巣箱を設置して1年。ようやく本格的な収穫や商品販売がスタートした。
屋上には、図書館のデザインにマッチした、カラフルな2つの巣箱が設置され、合計12万匹を養蜂している。1つの箱に約4万~6万匹がいる、という。
今回の巣箱を管理するのは、セイジャー・ファミリー・ファーム。同社では、カリフォルニア州の湾岸エリアにある30カ所ほどの巣箱を管理・運営している。
箱1つから取れる蜂蜜は、約18キロ。今回の屋上の巣箱は設置して約1年。まだまだ失敗もある。気候変動にて、例年より寒い気温だと取れる量も非常に少なくなり、場合によっては巣箱に蜂がいなくなる現象も発生する。
養蜂の理想環境が実現できれば、1箱から約45kgくらいは採取可能だという。今回の収穫分は、蜂蜜やジャムとして図書館内の店舗にて販売している。
同社では教育分野にも力を入れている。年間で70~80カ所の幼稚園にも訪問。絵本などの読み聞かせや、実際の収穫体験なども経験できる。その他にも、年間で400名以上にレクチャーしている、という。
セイジャー・ファミリー・ファーム https://www.sagerfamilyfarm.com/
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