三菱ガス化学株式会社は、福島県白河市「QOLイノベーションセンター白河」内に、日産2.6トン(*)の葉菜類を生産可能な国内最大規模の完全人工光型植物工場を建設し、工場野菜生産事業へ参入する。
植物工場は、[1]土地面積当たり生産量が従来比100倍以上、[2]天候や土壌等の自然環境の影響を受けない、[3]栄養分等の投入資源の利用効率が高い、[4]水の使用量が従来比約半分、[5]無機肥料の使用量が少なく、環境汚染物質等の排水が少ない、等の特長があります。
植物工場では、生産プロセスにおける高度な環境制御が、生産性に多大な影響を与えますが、これは化学産業にも通ずる特徴です。当社は、植物工場として国内最大規模の設備を建設するとともに、化学品の製造プロセスで培った環境制御のノウハウを活用して効率的に運営することで、収益性を確保した、事業性のある植物工場を目指します。
また、当社は、食品の洗浄に使用される過酸化水素や過酢酸製剤、食品を酸素劣化から守る脱酸素剤および各種機能性樹脂フィルム等、食品の安全・安心に関わるさまざまな製品・技術を有しております。
これらを工場野菜生産事業へ応用し、食品の品質を長期間、高く保持することで、競争力を向上させるとともに、フードロス削減等の貢献も期待されます。
なお、本事業は、大規模完全人工光型植物工場の運営および生産品の販売に実績のある株式会社ファームシップと協業体制を敷き、推進していく計画です。
(*) 1株80グラムのリーフレタス換算で日産32,000株
■建設する完全人工光型植物工場について
・建設地:福島県白河市豊地箭内小屋1-8「QOLイノベーションセンター白河」内
・延床面積:8,000m2程度
・竣工:2019年春(予定)
・総投資額:20数億円(予定)
・生産品目:葉菜類日産2.6トン
(1株80グラムのリーフレタス換算で32,000株)
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