シンガポールの農産物・家畜庁(AVA)では、昨年に募集したリン・チュー・カン地区の農地の競争入札について、入居企業が決定したことを2月9日に発表した。
競争入札では、生産性・革新性のある農業システムの開発を行う企業を募集しており、人工光型の植物工場や垂直・多段式の水耕栽培、農業IoT、ロボット自動化システム、データ分析システムを導入したハイテク農業企業が進出する。
昨年、農産物・家畜庁(AVA)では12区画を募集したが、サステナブルでハイテク農業を実現できる提案企業がいなかったことから、今回は10区画の入居企業を決定した。
残りの2区画には今後、ハイテク農業に挑戦する企業に対して再入札される予定。
政府としては、限られた土地・農地でも食料生産を高めていくため、以下のようなテーマを中心に、ハイテク農業の進出支援を行っている。
- 生産性の高い栽培システム
多段式の植物工場、太陽光を利用した高いタワー型栽培システム - サステナブル(省エネ、環境保全)
- 自動化・省力化(ロボット・環境制御システム・スマート農業)
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10区画8社が入居。1区画2ha・約2,000万円~
決定した10区画には8社が入居する。農産物・家畜庁(AVA)が競争入札にかけた農地1区画は2ヘクタール。20年リースで提供され、全体のリース費用は2,210万円~となっている。
入居企業は基本的に、1区画のみをリースするが、Meod社だけは3区画に入居が決まり、合計6ヘクタールを借り受ける。
同社は、インターネット等により園芸・農業資材の販売を行い、2008年からアグリテイメントを目指した「D’Kranjiファーム・リゾート」を開設している。
同リゾートでは園内に1ヘクタールの農場があり、様々な熱帯植物・野菜(果物)を栽培。宿泊者にはファームツアーが組まれている。
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