インドの都市型農業ベンチャーのアーバン・キサーン社では、ハイデラバードにて、屋上スペースを活用した多段式の水耕農場を4月に開設する。
施設面積は約230平方メートル、約5万株を定植することが可能で、毎月10トンの野菜が生産できる計画。
同社は2017年に設立されたベンチャー企業で、AFIフォーラムでは、インドの社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)としてトップ100の1社として認定されている。
自社の研究施設にて、レタスやミント、ケールやほうれん草といった葉野菜の他、イチゴやトマトといった野菜・果物を生産できることを実証できたことから、今回の屋上ファーム開設に至った。
同社は、多段式や垂直タワー型など、生産効率を高めた水耕栽培システムの開発しており、大型の商業向けや家庭用の水耕キットも販売している。
家庭用の水耕キット商品の場合、18株が定植できる商品で約15,000円。36株の商品は、約25,000円にて販売されている。
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