インドのシリコンバレー「バンガロール」貸農園マッチング・アプリを展開

 インド・バンガロールに拠点を置く「Farmizen社」は、食や農業(家庭菜園)に興味のある都市部住民と、周辺にある農家をアプリ上でマッチングさせ、小規模なレンタルファーム(貸農園)ビジネスを運営している。

インドのシリコンバレー「バンガロール」貸農園マッチング・アプリを展開
レンタルファーム事業は、日本や先進国では多くの企業が展開しているが、近年では中国やインド、さらにはアフリカの都市部でも普及しつつある。今回のレンタルファームでも、月のレンタルフィーは日本と変わらないが、管理できる農地面積は日本の数倍である。


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インドでは、富裕層だけでなく中間層以下でも「食」に興味を持つ消費者が増えており、マーケットやスーパーにて販売している野菜が本当に安全なのか、トレーサビリティが確立していないため確認する方法が無い、といった課題がある。

こうした背景を受け、同社では無農薬・有機栽培などの野菜を自分で栽培してもらうため、小さなレンタルファームを提供しているが、そのサービスは日本のものと同じである。ユーザーはアプリをダウンロードし、周辺の農地と栽培品目を選択する。

インドのシリコンバレー「バンガロール」貸農園マッチング・アプリを展開
平均的な面積・費用としては1ユーザーあたり、約55m2の小さな貸農園を、月額で約3,800円(2,500インドルピー)で借りることができる。支払はアプリを通じて簡単に行うことが可能である。

ユーザーは栽培したい作物を選択し、通常の管理は農家が行う。週末などに郊外にある農地を訪問し、農作業を行うような形を想定しており、どうしても定期訪問が難しい場合は、農家が収穫後、ユーザーまで毎週宅配することも可能である(有料)。

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