生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社ポケットマルシェは、生産者530名を対象に「産直アプリを通じた関係人口創出に関する生産者調査」を実施した。
【調査結果サマリ】
1)「ポケットマルシェ」上での関係人口創出の実態について
約6割(58.6%)の生産者が「自分を気にかけてくれるお客さんがいる」と回答
「ポケットマルシェ」上では、生産者とユーザが「売り手と買い手」を超えた関係となり、関係人口が生まれている。
53名の生産者が「ポケットマルシェ」で知り合ったお客さんと「仲良くしている(販売・発送以外のやりとりをしている)」、32名の生産者が「自分の生産現場にお客さんが来たことがある」と回答
「ポケットマルシェ」上で「オンラインを主体とした関係人口」や、オンラインを契機に「地域を訪れる形の関係人口」が生まれている。
2)「地域を訪れる形の関係人口」に関する意識
約9割(89%)の生産者が「生産活動を通して地域を盛り上げる等の貢献をしたい」と回答
多くの生産者が地域活性への意欲を持つことがわかる。
「お客さんに自分が住んでいる地域に関心をもってほしい」と回答した生産者は9割以上(92.5%)、「お客さんに自分が住んでいる地域を訪問してほしい」と回答した生産者は8割以上(82.3%)
回答した生産者の多くに、「地域を訪れる形の関係人口」を創出する意欲がある。理由は「地域活性化や経済的な効果」が最多。
5割以上(54.1%)の生産者が「体験商品」の出品を行いたいと回答
「地域を訪れる形の関係人口」を創出するきっかけとなり得る、生産現場での収穫体験などを提供する「体験商品」への出品意欲が見られた。
【総括】
「ポケットマルシェ」を通じて、生産者は消費者と「売り手と買い手」を超えた関係を構築し、オンライン上でも関係人口が生まれていることを本調査で可視化しました。
また、近年、地方自治体が関係人口創出に向けた取り組みを積極的に実施する中で、生産者も「地域を活性化したい」などの理由から、地域を消費者が訪れる形の関係人口の創出に意欲を示していることがわかりました。
さらに、「地域を訪れる形の関係人口」を創出するきっかけとなり得る「体験商品」への出品意欲があることも判明しました。当社では今後、生産者とユーザの関係構築や、体験商品の出品をサポートしていくことで、関係人口創出に向けた取り組みを生産者とともに進めていきます。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月25日〜12月3日
調査対象:2021年11月時点で「ポケットマルシェ」へ登録済の生産者
回答人数:531名
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