ハワイ・アクアポニクスによる電力自給・オフグリッドを実現

 エネルギー管理システムの大手開発会社であるEnSync Energy Systemsは、米国ハワイ州ミリラニにある水耕アクアポニクス施設を運営するMari’s Gardenにある農業設備への電力供給用に、ソーラーPVとバッテリーを融合したエネルギー管理システムを導入した。
導入したシステムは、既に4カ月以上の稼働実績を持ち、現在では養液・給水ポンプの電力などに利用されている。

 Mari’s Gardenでは、水耕栽培による葉野菜とアクアポニクスによる魚の養殖を施設内で行っており常時、高いエネルギー消費が行われている。

ハワイにある同農場では有機認証を取得したサステナブルな栽培方式を採用しているが、電力という点では、ハワイの高い電気料金と停電に対する脆弱性に直面していた(写真:Mari’s Gardenウェブサイトより)。

ハワイ・アクアポニクスによる電力自給・オフグリッドを実現
同農場では、自然エネルギーによる発電と貯蔵を実現し、安定的な電力供給と電力自給・オフグリッドを目標としていた。

EnSyncシステムでは現在、合計25キロワット/92キロワット時のエネルギー貯蔵を行うため、25キロワットのソーラーPVと40個のAquionバッテリースタックを統合している。ソーラーPVコンポーネントは2016年初頭に75キロワットにまで増加される予定となっている。