障害者の就労支援・生活介護事業を行う長野県岡谷市神明町の多機能型施設「希望の里つばさ」では7月1日から、諏訪湖ハイツ内にある喫茶・売店「えいぶる」にて、野菜の販売を始めた。販売する野菜は、同施設の利用者が就労訓練の一環として、市内の完全人工光型植物工場で生産したサンチュ、リーフレタスなどの葉物野菜4〜5種類を販売する計画。
植物工場施設は、プリント基盤設計のエーピーエヌが岡谷市加茂町で操業する施設「ママベジファーム岡谷」の協力を得て、障害者就労の可能性を探る就業訓練体験を行った。3カ月間の実践で、種まきから収穫までの作業をこなせるようになった、という。さらに植物工場側でも、5月から施設利用者を受け入れた本格的な就労訓練をスタートさせている。
生産した野菜は、サンチュ、わさび菜、リーフレタス、ロロロッサの4種類、各5袋程度を1袋150円〜200円で販売する予定。野菜の生産工程を見てもらえるように、同社製の小型水耕栽培システムも店内へ設置した。同施設は現在「就労支援B型」と「生活介護」を行う多機能型施設となっている。今回の就労訓練をベースにして、新たに「就労移行事業」を展開できるよう今年度中に県へ申請する方針としている。(参考:2013.7.2 長野日報より)
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