大和ハウス工業は、施設内に植物工場を設置した有料老人ホームを11月をめどに開業する。レタスなどの葉物野菜を中心に栽培し、入居者に提供する食事の食材として活用する。
植物工場を併設する施設は「ネオ・サミット茅ケ崎」(神奈川県茅ケ崎市)であり、大和ハウス子会社のとなった寿恵会が運営する。部屋数は110室で、6月下旬から首都圏を中心に入居者の募集を始める。2015年度に5億円の売り上げを見込む。
同社は6月1日、首都圏で有料老人ホームを運営する東京電力の子会社、東電ライフサポート(東京)の全株式を取得したと発表し、社名を「大和ハウスライフサポート」に変更した。
東電ライフサポートは東京都と横浜市で、計3カ所の有料老人ホームを運営している。今後も大和ハウス工業グループとして、老人ホーム運営などの事業拡大を行っていく計画である。
住宅型有料老人ホーム「ネオ・サミット茅ヶ崎」12月1日にオープン
住宅型有料老人ホーム「ネオ・サミット茅ヶ崎」は、2012年12月1日にオープンした。環境、防災、健康の3つがテーマとなっており、30kWの太陽光発電システム、共用部にはLED照明を採用している。
自家発電装置は、共用部で8時間使用可能となっており、3日間150名分の非常食も常備されている。
また、トイレに座るだけで尿酸値、血圧などが測定できる「インテリジェンストイレII」が導入され、植物工場ではレタスの他、水菜・サラダ菜・バジルなどの葉野菜を生産している。
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