ワサビ商品の製造・販売を行う金印では、植物工場によるワサビの試験栽培に成功した、という。今後は量産化に向けて、施設規模を拡大していく。
同社では約3,000万円を投じて、北海道網走市にある同社の工場敷地内に、約60m2前後の試験栽培プラントを建設。昨年から本ワサビの栽培を行っていた。
ワサビについて、太陽光を利用した水耕栽培を行っている事例はあるが、完全人工光型植物工場による栽培技術の確立は国内初、という。
同社の植物工場では、施設内に水を循環させながら、各種照明(蛍光灯、LED)による最適環境を解明し、生育期間を8~10カ月程度に短縮した。国内生産量が減少している本わさびの安定調達のため、今後は大型施設の建設も進めていく、という。
[関連記事]
・佐賀県「多良岳」 ボックス式・水耕栽培による無農薬ワサビを生産
・ワサビ加工・製造のマル井、信州大学と連携して植物工場によるワサビ苗の試験栽培へ
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現