ボックス式・水耕栽培による無農薬ワサビ生産に取組む農事組合法人「多良岳」

建設業を営む高木茂さん(58)ら4人が2008年2月に設立した農事組合法人「多良岳」(佐賀県)では、ミネラルなどが豊富な多良岳山系の地下水を使い、無農薬ワサビの水耕栽培に取り組んでいる。渓流やわき水を使う水ワサビ(沢ワサビ)栽培と比べてかける労力が少なく、短期間で安定した収穫が見込めるという。
 
 
不況で「本業」の建設業や自動車整備業などを取り巻く状況は年々厳しくなり、従業員の高齢化も見据え、定年後にもできる新しい事業としてワサビの栽培を始めた。農林水産省の交付金や県、町の補助金などを受け、総事業費に約2億2千万円を投じた
 
 
岐阜県の会社から、栽培ノウハウの提供を受けた。約1.5ヘクタールの水田を借り、1メートル四方で深さが35センチほどある栽培箱:約3千箱を並べた。玉砂利や小石、砂などを30センチほど敷き詰め、人工のワサビ沢に。1箱にワサビ苗16株を植えた。地下100メートルからポンプでくみあげた水を、箱の上にある管で苗にかける。水温は一年中15から16度で安定しており、季節によって水温が上下する水ワサビ(沢ワサビ)に比べると、半年ほど早く育つという。2010年度の出荷分として3万2千株を植えた。すでに1万6千株は出荷しており、新たに同数の株を植え替えた。
 

(株)フォスWEBサイトより引用

代表理事の高木さんは「ワサビ栽培では気候の影響が大きい。昨夏のような酷暑では沢ワサビは育たないし、台風などでワサビ田に土砂が流入するなどする危険性もある。その点、水耕栽培は管理がしやすい」と話す。<参考:asahi.comより>