宮城県山元町を中心に太陽光利用型植物工場にてイチゴの生産・販売を行う農業生産法人のGRAでは、2014年3月に設立した子会社、株式会社GRAアグリプラットフォームに対して、産業革新機構やNEC、JA三井リースから第三者割当増資を引き受け、新規就農者に対してイチゴの栽培設備の設計・導入から栽培、収穫物の販売までの包括的な営農支援サービスを提供すると発表した。
総額5億2千万円を上限とする出資を行う。
同社は、震災前に宮城県山元町の主要産業であったイチゴをナショナルブランドに育てること、東北を世界的な先端園芸の集積基地に育てることをミッションに掲げており、GRAが立ち上げたブランドの「MIGAKI-ICHIGO」は、既に百貨店・高級スーパーを中心に「食べる宝石」として人気となっている。
子会社では、GRAが有する最先端の農業のノウハウと、NECが有するクラウドやビッグデータ分析などの情報通信技術を組み合わせ、産業革新機構の出資支援を得て東日本大震災の被災地を中心に事業展開することで、新たな産業・雇用の創出を目指す。
また、三井リースの農業分野で培ったファイナンス機能を活かし、新規就農者の参入を支援・促進することで、国内の農業の担い手を育成し、後継者不在問題の解決に貢献するとしている。
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