新たなLED植物工場の開設、直売所やブドウ農園も整備

 ロームのグループ企業であるローム・ワコー(株)の創業者・名誉会長である吉岡洋介氏が設立したY&Gディストリビューター(株)では、LED光源を利用した植物工場が8月4日に笠岡湾干拓地内の笠岡市カブト南町で稼働を開始した。生産ルームには、7列6段の栽培棚が導入され、レタスやカラシ水菜、ルッコラなどの野菜を月に3万株ほどの生産を見込んでいる。

植物工場の床面積は約300平方メートル。当面は野菜の生産・販売事業などで2500万円ほどを売上目標に設定し、3年後には年間9000万円の売上高を目指す。生産した作物は自社運営の直売所などで販売する。植物工場プラントは岡山市の両備ホールディングスのものを採用した。

 同社ではその他、岡山県笠岡市内の干拓地に、1億5000万円を投じて1万平方メートルの農園を整備し、ブドウや洋ランの栽培なども行う。温室ハウスだけでなく、露地での根菜類の栽培も検討しており、農作業は農業経験のあるローム・ワコーの定年退職者ら5人を採用して従事させる、という。