BASF子会社、Deere & Company社と提携。欧州における作物生産の最適化と環境負荷低減へ

ドイツの総合化学メーカーBASFの子会社であるBASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ ケルン)のxarvio(R) Digital Farming Solutions(ザルビオ デジタル ファーミングソリューションズ)とDeere & Company社(ディアアンドカンパニー、本社:アメリカ)のJohn Deere(ジョンディア)は、欧州の生産者が今シーズンの作物生産を最適化できるように、戦略的な提携を実施した。

BASF子会社、Deere & Company社と提携。欧州における作物生産の最適化と環境負荷低減へ
今日、多くの生産者が、作物生産を改善・自動化し、環境への影響を低減しながら持続可能性を高めるための、新しい簡便な方法を模索しています。そのような状況の中で、xarvio(R)は、John Deereのデジタルエコシステムを補完します。

今回の提携には、2022年シーズンにJohn Deereの新型散布機を購入したユーザーに、BASFデジタルファーミング社の世界最先端の作物最適化プラットフォームである、xarvio(R) FIELD MANAGER Premiumの1年間の無償ライセンスが提供される、特別オファーも含まれています。

John Deereのユーザーは、xarvio(R) FIELD MANAGER Premiumを使用して、それぞれの圃場に合った、播種、施肥、作物保護、植物成長調整剤のためのVRA(可変散布)マップを作成することができます。

VRAマップは、シーズン中の衛星画像に基づく植生マップを活用し、さらに25年間の研究に基づく農業モデリングによって最適化されており、John Deereのシステムや農機と互換性があるため、ボタン一つで精密農業を行うことが可能です。


生産者は、散布製品や混用に関する情報など、関連する設定データを取り込み、圃場に割り当てることによって、散布を事前に計画することができます。

最先端のインターフェースが、John Deereのアカウントをxarvio® FIELD MANAGERにスムーズに接続し、高品質のVRAマップを作業計画に追加することができます。

BASF子会社、Deere & Company社と提携。欧州における作物生産の最適化と環境負荷低減へ
運転席のJohn Deere Gen4ディスプレイは、そのマップを受信し、生産者のディスプレイ設定をサポートします。それにより、圃場内の現在位置に合った散布量がJohn Deere ISOBUS (イソバス)散布機に設定されます。


John Deereの散布機は、ExactApply(イグザクトアプライ)によって、業界で最も精度の高い散布量制御が可能です。散布中に John Deere Gen4ディスプレイが高解像度の散布マップを作成し、オペレーションセンターにフィードバックして、さらに農業的分析とレポートの作成を行います。

John Deere散布機とxarvio® FIELD MANAGERのVRAマップと散布時期のソリューションを併用すれば、生産者は収量増加と共に経済面でのメリットも得られます。

2019年から2021 年にかけて欧州全域で行った秋撒き小麦でのフィールドテストでは、殺菌剤と植物成長調整剤を散布する際にxarvio® FIELD MANAGERのVRAマップを使うことで、散布量を平均15%削減し、1ヘクタールあたり平均27ユーロの利益が見込めることが明らかになりました。

John Deereのユーザーは、xarvio® FIELD MANAGER Premiumを利用することで、確かなプラントモデルと生きた農学アルゴリズムから、それぞれの圃場や圃場ゾーンの管理について明確な提案を行う、自動スマート農業ソリューションの恩恵も受けることができます。

このプラットフォームのアルゴリズムは、蓄積された情報、シーズン中のリスク、気象データや衛星画像などの様々なデータを分析し、作物の生育ステージ、健康状態やシーズン中のリスクに対するタイムリーで正確な情報を確実に提供します。


今回の提携により、ユーザーは圃場全体への均一な散布から、ゾーンごとに最適化した散布に移行できるようになります。それによって、管理精度と散布量の最適化が実現し、生産者は散布機をさらに効果的に利用できます。

今回の特別オファーは、2022年3月31日までの期間で、チェコ、フランス、ドイツ、ポーランド、英国、ウクライナの生産者を対象としています。