大分県佐伯市、地元の雇用促進を目的に廃校を利用した植物工場を稼働

 大分県佐伯市では、地元企業と連携して「市雇用・産業支援協議会」を発足させ、廃校を利用した完全人工光型植物工場による試験栽培を開始した。

植物工場は、厚生労働省による実践型地域雇用創造事業の一環であり、全体のプロジェクトとしては、農業と観光産業を重点分野と設定し、地元の雇用創出につながる様々な取組みを実施する。

廃校は、旧灘小学校の一部を利用。試験栽培のため、設置面積は約35m2と非常に小さいが、協議会では既に、地元から2名の従業員を雇用して、植物工場の管理を担当している。

植物工場の建設には、大分市を拠点に、産業用ガス等の事業を展開する江藤酸素株式会社が協力した。白色LED光源・根へ直接、養液を噴霧する栽培方式を採用した。

稼働当初はリーフレタスを栽培していくが、今後は様々な品目にも挑戦していく。協議会では、試験栽培によるデータを元に、研究開発や事業化を目指す地元企業との連携を図っていく計画。植物工場を含む本プロジェクトの期間は3年間を予定している。