豊島株式会社が展開する、廃棄予定の野菜や食材を染料として活用するプロジェクトブランド「FOOD TEXTILE」(フードテキスタイル)のTシャツとエプロンが、株式会社アダストリアが運営する自社オフィス内カフェ「A CAFE」(エーカフェ)のユニフォームとして2018年7月より導入された。
国連機関や農林水産省の推計*によると、世界の食料生産量の3分の1が毎年捨てられ、日本の年間食料ロスも600万トンを超えるなど、近年食料ロスの問題に注目が集まっています。
フードテキスタイルは、食べ物がもつ「色」に注目、染料化する独自の技術を活用し、様々な企業とのコラボレーションを通して、アパレル業界からフードロス問題に取り組んできました。
今回、ハーブとアロマテラピー専門店「生活の木」より提供の規格外ハーブ「エキナセア」と、シアトル発祥のスペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」より提供のエスプレッソコーヒーの豆かす残渣が使用されたTシャツとエプロンが、カフェスタッフのユニフォームとして7月より登場しました。
(*平成27年度推計 農林水産省http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-55.pdf)
(*Key Findings FAO:http://www.fao.org/save-food/resources/keyfindings/en/)
フードロスとは
国連食糧農業機関(FAO)が世界の研究者や実践者と議論してとりまとめた最新(2015年1月時点)の定義では、
・食料ロス(food loss):食べ物の量的もしくは質的な価値が減少すること
・食料廃棄(food waste):食料ロスの一部で、特にまだ食べられるのに捨てられているもの
※ 量的減少は重量(kg)が、質的減少は栄養価や経済価値、食品安全性などが減ったり損なわれたりすることを意味する、とされています。
出典:©2016 FOODLOSS CHALLENGE PROJECT 公式サイト
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