繊維専門商社の豊島株式会社が展開する、廃棄予定の野菜や食材を染料として活用するプロジェクトブランド「FOOD TEXTILE」は、株式会社アイレクスリテイルが展開する雑貨ショップ「ON SEVEN DAYS」とコラボレーションした新商品を5月3日より「ON SEVEN DAYS」全14店舗で発売する。
国連機関や農林水産省の推計*によると、世界の食料生産量の3分の1が毎年捨てられ、日本の年間食品ロスも600万トンを超えるなど、近年食品ロスの問題に注目が集まっています。
フードテキスタイルは、食べ物がもつ「色」に注目、染料化する独自の技術を活用し、様々な企業とのコラボレーションを通して、アパレル業界からフードロス問題に取り組んできました。
今回、岐阜県の老舗油屋「山本佐太郎商店」・愛知県の飲食店「ぞうめし屋」・ハーブとアロマテラピー専門店「生活の木」・シアトル発祥のスペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」より提供された残渣が、オンセブンデイズとの共同企画により、Tシャツとバッグに生まれ変わりました。
*平成27年度推計 農林水産省:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-55.pdf
*Key Findings FAO:http://www.fao.org/save-food/resources/keyfindings/en/
山本佐太郎商店×イモ
岐阜県の老舗油屋「山本佐太郎商店」が展開する、和菓子職人まっちんとのコラボレーション商品、大地のおやつシリーズの「おいものかりんとう紫いも」の製造過程で出た紫芋の商品にならない端部分を使用しました。
ぞうめし屋×ミソ
愛知県西尾市にある味噌屋今井醸造の3代目社長がもっと味噌の魅力を知ってもらうべく、2015年2月にオープンした、味噌を使った料理が絶品の飲食店です。味噌を製造する段階で出た残渣を使用しています。
生活の木×マロウブルー
世界32カ国の提携農園から厳選したオーガニックハーブや精油などを直輸入し、ハーブ、アロマテラピー、スーパーフード関連商品を製造、加工、卸、販売しています。その中のハーブティー、「マロウブルー」の残渣を使用しています。
タリーズコーヒー×コーヒー
シアトル発祥のスペシャルティコーヒーショップ。世界各国より厳選した豆を使い、国内で焙煎しています。エスプレッソはオーダーごとに丁寧に手動マシンで抽出しています。エスプレッソコーヒーの豆かすを使用しました。
フードロスとは
国連食糧農業機関(FAO)が世界の研究者や実践者と議論してとりまとめた最新(2015年1月時点)の定義では、
・食料ロス(food loss):食べ物の量的もしくは質的な価値が減少すること
・食料廃棄(food waste):食料ロスの一部で、特にまだ食べられるのに捨てられているもの
※量的減少は重量(kg)が、質的減少は栄養価や経済価値、食品安全性などが減ったり損なわれたりすることを意味する、とされています。
■FOOD TEXTILE
食べ物がもつ「色」に注目したテキスタイルプロジェクトブランド。廃棄予定の野菜や食材を、染料に変える技術で野菜のやさしい色合いを再現しています。
サラダの色を楽しむように、服や雑貨の色を楽しむ。食品廃棄の問題に、「着る野菜」という考え方であたらしいアプローチを提案します。
http://www.foodtextile.jp/
■ON SEVEN DAYS
10代も30代も50代も70代も。女性も男性も、外国の人も。年齢や性別、国籍かまわず楽しめる。そんな雑貨ショップは、きっと日本初。
スタンダードだから、すべての人にやさしく、フレンドリーに開かれている。そこが、ありそうでなかった新鮮さ。オンセブンデイズの新しい雑貨文化を、日本のすみずみへ広げていきます。
http://ilex.co.jp/