住友化学子会社、米国イリノイ州に農薬開発用の圃場を開設

 住友化学の100%子会社であるベーラントU.S.A.社が建設を進めていた圃場「中西部農業研究センター」(米国イリノイ州)が完成し、運営を開始した。

新圃場では、米国中西部で栽培が盛んなダイズやトウモロコシ、コムギなどの作物向けの農薬開発試験に取り組み、今後、研究開発の進捗に応じて面積を拡大していきます。

これまでベーラントU.S.A.社は、「基幹技術研究開発センター」(カリフォルニア州)、圃場「中南部農業研究センター」(ミシシッピ州)で農薬の研究開発に取り組んできました。

住友化学子会社、米国イリノイ州に農薬開発用の圃場を開設
今回イリノイ州に圃場を新設することで、より多様な環境下での試験が可能となるほか、これまで外部委託していた各種試験を自社試験に切り替えることで、製品開発を加速させます。

また、新圃場は農業従事者に対するトレーニング施設や、農薬のデモ試験設備など、より農業現場に近い設備を備えており、農薬の普及活動にも貢献します。


<中西部農業研究センターの概要>
・名称:The Valent Midwest Agricultural Research Center
・所在地:米国イリノイ州シャンペイン近郊

<ベーラント U.S.A.社の概要>
・会社名:Valent U.S.A. LLC
・所在地:米国カリフォルニア州ウォルナットクリーク
・設立:1988 年 4 月
・社長:Andrew Lee(アンドリュー・リー)
・事業内容:農薬の研究・開発・製造・販売